左官の中塗り(の下塗り)の様子です。
壁のひび割れをふせぐために、寒冷紗というグラスファイバー製のメッシュ網を
塗りこんでいるところです。
これがいつも壁をいたわっているなあという気持ちにさせてくれます。
私には、壁が傷つかないように優しく包帯を巻いているようにしか見えないのです。
グラスファイバーなど無かったその昔は、蚊帳の網を塗りこんでいたそうです。
壁を丈夫にする工夫だと、言ってしまえばそれまでですが、
土壁はやっぱり人間の身体そのものだなあ。
デリケートな壁。
いたわりたくなる壁。
左官仕事はいつも感受性をかき立てられ、眺めていて飽きません。
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