今日は、外壁に弁柄塗りの板が張られました。
これが美しくて、、水彩画のようで、、うっとりしてしまいます。
弁柄というとえんじ色を思い浮かべる方が多いと思いますが、
実はとても色に幅があり、緑っぽいもの、白っぽいものもあります。
原料は土の中にある酸化第二鉄。
先日の「弁柄塗り」にも書きましたが、
私の家は、定番の弁柄色にちょっと赤味を加えたもの、茶を加えたもの、など
5種類ほど色を塗り分けたものをグラデーション張りしています。
板は工場で塗ったのですが、弁柄屋さんのご指導のもと、私と娘も一緒に塗ったので
思い入れがあります。娘は手形も付けていました。
弁柄はほんとうに美しい染料だと思います。
弁柄屋さんいわく、これは見る角度によって色が変わるし目に優しいのだそう。
そこが化学系の塗料との決定的な違いなんだそうです。
この弁柄屋さんは羽曳野のナカジマさんとおっしゃる方で、
http://www.kosyokunobi.com/top.html
とてもユニークな語彙で私の魂を揺さぶってくれます。
「ベンガラは色をチューニングできる」とか、
「ベンガラはかたちが色を出している。そこが塗料との違い」だとか
「ベンガラは生きた色だ」とか。
かたちが色を出す、というのは、
ベンガラは赤味があるほど原料の粒子が丸みを帯びていて、
これが三角になったりとんがったりすると緑っぽくなったり白っぽくなったりする。
つまり、かたちが色になっているのだそう。
でも、化学系の塗料は、塗料そのものが色を出しているので、
ぺたんとしているんだとか。
ナカジマさんに聞いたとおりに表現できなくてもどかしいのですが、
ますます私はベンガラに惚れてしまいました。
「色は内臓を鍛えるもの。健康にかかわるもの。」
byナカジマさん
コメントをお書きください